独り言（ゴミ箱）

1：農耕民族 :

2011/05/17 (Tue) 14:56:01

host:*.dion.ne.jp

理数系の方の素晴らしい乳酸菌検証を拝見し
早速 ブックマークさせて頂きマウス。

ところでふと思ったが
我が家では「マイナスイオン清浄器」が常時活動中
果たして乳酸菌との相性はどうなんだろう？

と・・・考えながら近所の中華屋では
ゴダイゴの「ガンダーラ」が流れていた
いつもなら気にも留めないが 妙に心に染み付く。

窓の外では雷鳴と共に雨が降り出した。

今が幸せなのかそうでないのか分からなくなってきた。

866：シカゴ・ブルース :

2013/10/26 (Sat) 01:12:18

host:*.bbtec.net

>>859

農耕民族さん、こんばんは。

いちゃもんをつけるわけではなく、ご投稿の趣旨に異論があるわけでもありませんが、
人間の意識と言語との関係について長い間考え続けている私の見解とは相容れないご
意見が書かれていたのでちょっとくちばしをはさみます。

>人が認識しなければ言葉も存在しないと思うは大きな間違いで
>認識を認識とするのは脳味噌だが その脳味噌を司るのは言葉であり
>言葉こそが記憶媒体の主体であり 言葉が無ければ認識は存在しない

あるものごと（事物や現象）についての認識（意識内容・概念）が個々の人間の意識内
に形成されていなければ、ある概念に対して名づける（ある特定の概念にある特定の音
韻列を連合させる）ことはできません。ことばとは「ある概念にはある特定の音韻を対
応させるべし」という社会的な規範にもとづいて表現されたものです。人間の意識内に
特定の概念が生じていなければそれに特定の音韻列を結びつけることはできないのです。

したがって、上に引用した農耕民族さんのご主張は完全に逆立ちした考え方でしょう。
ことばはものごとを概念的に把握する人間の意識の産物です。

ある社会において歴史的に言語のきまり（語彙の規範）が成立したあとでは、人間た
ちは個々の意識内におけるさまざまな認識をことばで表現することによって他者との
間で認識を共有することが可能になり、その結果一人の人間だけでは経験し切れない
ことについても認識することが可能になりました。

そういう現象面だけをとらえれば「言葉が無ければ認識は存在しない」かのように思
われるかもしれません。ことばの発明は人間社会にとってはそれだけ大きなできごと
だったわけです。つまりことばの発明以後の人間の意識はことばを媒介として劇的に
進化したことは確かなのです。分かりやすく言えばことばと意識とは互いに作り合っ
てきたということです。

ですから、農耕民族さんが「詰まりは『人が人たらしめる』のは言葉があるからで」
とおっしゃることには異論はありません。

しかしながら、ソシュールこのかた世の多くの人たちが人間はことばによって世界を
分節し認識し理解していると主張しているのを見るにつけ、私はこれでは言語学が科
学として確立するのは当分の間は無理だろうなと絶望的な気持ちになります。

蟷螂の斧とは承知しながらも小さなブログでそれに対する抵抗を続けているのはそん
な理由があってのことです。

「概念は言語規範に先立って成立している」
タグ【概念の先在】のついた記事（『ことば・その周辺』）。
http://okrchicagob.blog4.fc2blog.us/?tag=概念の先在

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