飲尿獣医の屋根裏部屋〜2

1：飲尿獣医 :

2020/03/26 (Thu) 00:34:07

host:*.ccnw.ne.jp

難病の犬猫、更には人に尿療法を！
その強い思いに、導かれ
ココにやって来た動物病院の獣医です。
小動物臨床に携わって43年
今までの経験、そして現在を
勝手気ままに呟きます。

625：飲尿獣医 :

2021/07/31 (Sat) 09:02:56

host:*.ccnw.ne.jp

https://bbs6.fc2bbs.net//bbs/img/_409100/409098/full/409098_1627689776.jpg 飲尿症例（膀胱結石）
トイプードル,ショコラ、9歳、♀、3.7kg

ショコラちゃんはH.24来院以来、予防注射、フィラリア予防で来る以外、一度も治療で来院することが無かったのだが
今年の4/23、頻尿、血尿するということで来院した。
尿失禁に近い状態でオムツを当てている状態だった。
膀胱を触るとジャリジャリを感じ触診だけでも膀胱結石とわかる程だった。
レントゲン（写真）でも大量の結石を確認した。
尿pHはアルカリ性、レントゲン所見等からストルバイトと判断予想したのだが
尿沈渣にその結晶を認めることはできなかった。
従来なら即手術となる（失禁する）程の状態だが、そうならば他院でしてもらいたい、とコチラの事情を飼い主のKさんに話した。
但し、ストルバイト結石ならヒルズの処方食（S/D)と抗菌剤で消失することもあるし、それと尿療法の併用をすれば尚良いと提案もした。
（実際には過去、処方食で挑戦したこともあったが消失に至らず手術となった例もあった）
飼い主のKさんは手術は避けたいと、ウチの治療を受けることにしたのだが、生憎ヒルズのS/Dは輸入停止となっていた。
Kさんは自分でネットで適当な処方食を買い求め、抗菌剤、（効くか分からぬ）結石治療剤、止血剤、更に飲尿を開始した。
その後、血尿、頻尿がしばらく続いていたが、次第にその回数は減少してきて、
6/24の来院時には、10日に2回の血尿とのことだった。
7/8にはもう血尿も観られなくなったということで、結石治療薬のみの投薬にし、家での潜血尿の有無を確認するため検査紙を手渡した。
触診でもジャリジャリ感は無かった。
飲尿は1回10mlを２回位しているとのことだった。
7/30、試験紙でも鮮血は観察されなかった。
連れて来院されなかったため、次回レントゲンで結石の存在を確認することとした。

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